個人事業主の仕訳
個人事業でよくある仕訳例を記載しています。
これから、ソフトウェア関連の個人事業主を始める方には、多少参考になればと思います。
■お勧めするソフトウェア
・弥生会計
個人事業主を始める前に、周りの方から必ずといっていいほど薦められるソフトでした。
実際に購入し、使ってみると、薦められた理由がとてもよく分かります。
とにかく、仕訳、固定資産管理、決算までの操作が本当に楽で、あまり簿記の知識を必要としないからです。
■仕訳例
スイカカードに3,000円を補充した時。
相手勘定/補助 |
金額 |
適用 |
旅費交通費 |
3,000 |
スイカカードチャージ料金 |
pasmoに3,000円を補充した時。
相手勘定/補助 |
金額 |
適用 |
旅費交通費 |
3,000 |
pasmo補充料金 |
取引先との打ち合わせで食事した時。個人事業主には、欠かすことの出来ない経費ですよね。
相手勘定/補助 |
金額 |
適用 |
接待交際費 |
9,880 |
取引先との打ち合わせ |
開発に必要なコンパイラーを購入した時。
相手勘定/補助 |
金額 |
適用 |
消耗品費 |
49,800 |
visualstudio2003購入代 |
契約している銀行の口座から、手数料を取られない平日昼間に、現金を引き出したとき。
相手勘定/補助 |
金額 |
適用 |
普通貯金 |
15,000 |
口座から現金引き出し |
手数料を取られる時間帯に銀行口座から、現金を引き出したとき。
借方勘定/補助 |
金額 |
貸方勘定/補助 |
金額 |
適用 |
現金 |
15,000 |
普通貯金 |
15,210 |
口座から現金引き出し |
通信費 |
210 |
|
|
銀行手数料 |
1月分の作業料金。
借方勘定/補助 |
金額 |
貸方勘定/補助 |
金額 |
適用 |
売掛金 |
600,000 |
売上高 |
600,000 |
平成xx年1月分作業料金 |
1月分の作業料金が銀行口座に入金された時。
借方勘定/補助 |
金額 |
貸方勘定/補助 |
金額 |
適用 |
普通貯金 |
594,75 |
売掛金 |
600,000 |
平成xx年1月分作業料金を回収 |
通信費 |
525 |
|
|
振込み手数料 |
事業で使っている自動車に、事業主のクレジットカードでオイル交換をした時。
借方勘定/補助 |
金額 |
貸方勘定/補助 |
金額 |
適用 |
車両運搬具 |
5,000 |
事業主借 |
5,000 |
オイル交換 |
普通貯金から現金を引き出して、事業主の給料とした時。
借方勘定/補助 |
金額 |
貸方勘定/補助 |
金額 |
適用 |
事業主貸 |
250,000 |
普通貯金 |
250,000 |
平成xx年1月分の事業主給料 |
売掛金が入金される銀行口座以外の、事業主が個人的に利用している銀行口座から携帯電話料金が引き落としされた時。
借方勘定/補助 |
金額 |
貸方勘定/補助 |
金額 |
適用 |
通信費 |
6,800 |
事業主借 |
6,800 |
平成xx年1月分の携帯電話料金の引き落とし |
請求書等を郵送するための切手代。
相手勘定/補助 |
金額 |
適用 |
通信費 |
800 |
切手代 |
書籍を現金で購入した時。よく使う仕分けですね。
相手勘定/補助 |
金額 |
適用 |
新聞図書費 |
3,800 |
xxxx入門購入代 |
月契約している新聞代。
相手勘定/補助 |
金額 |
適用 |
新聞図書費 |
4,000 |
xx月分の新聞代 |
自動車税を現金で支払った時。
相手勘定/補助 |
金額 |
適用 |
租税公課 |
39,800 |
自動車税 |
家事按分の仕訳は、毎月経費が発生する度に、按分仕訳をしても良いのですが、決算仕訳として、最後にまとめて按分した方が、スッキリした仕訳になります。
もちろん、好みの問題なので、やりやすい仕訳が一番いいと思います。
決算のために、支払った家賃を按分する時。
借方勘定/補助 |
金額 |
貸方勘定/補助 |
金額 |
適用 |
事業主貸 |
200,000 |
地代家賃 |
200,000 |
家事関連費(経費不算入分) |
※↑については、既に地代家賃として、400,000円の仕分けが済んでいる事を前提としています。
借方勘定/補助 |
金額 |
貸方勘定/補助 |
金額 |
適用 |
事業主貸 |
70,000 |
水道光熱費 |
70,000 |
水道光熱費(経費不算入分) |
※↑については、既に水道光熱費として、140,000円の仕分けが済んでいる事を前提としています。
借方勘定/補助 |
金額 |
貸方勘定/補助 |
金額 |
適用 |
事業主貸 |
40,000 |
燃料費 |
40,000 |
燃料費(経費不算入分) |
※↑については、既に燃料費として、80,000円の仕分けが済んでいる事を前提としています。
■青色申告会
管轄の税務署の近くには、たいてい青色申告会があります。
自分で決算書を提出する場合でも、青色申告会の会員になっていると、何かと便利な事もあります。
特に決算書に記載する加入団体名称に、加入している青色申告会を記載できることがメリットです。
税務署に対する信用度がそれなりに違うように思います。気のせいかもしれませんが...
入会する時期については、決算前は大変混んでいるので、2,3時間は待つ事になります。そのため入会手続きだけでしたら、極力この時期は避けたほうが良いでしょう。
■簿記検定
簿記は慣れていないと大変と感じる事業主さんも多いと思います。
僕も最初のころは色々と分からない事が多くて大変だった事を覚えています。
でも、個人事業主の仕訳パターンはほとんど決まりきった仕訳だけですし、量も多くありませんので、最初だけと割り切ったほうがいいと思います。
それでも簿記3級、できれば2級程度の簿記の知識はあった方がいいと思います。
IT業界の事業主さんは当然ですが、簿記2級程度の試験がある国家資格も結構多いんですよ。
節税対策が自分で計算して出来るようになると、本当に便利になると思います。
■節税の大切さ
支払う税金が減らせらるのであれば、誰でも減らしたいと願うはずです。もちろん、合法な節税ですが...
でも、決算間際になってから、慌てて節税対策しても、大して効果もありませんし、税務署に不審がられてしまいます。
そこで、毎日の帳簿チェックが必要になってきます。チェックの方法は、色々あります。
機会があれば、残高試算表を活用する方法を、紹介しようと思います。
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